日本大学明誠高等学校（以下、日大明誠）では、1年生を対象に大規模なキャリアガイダンスを行っています。このガイダンスでは、職業分野別に28もの講座が校内で開かれます。講師を務めるのは、各分野の第一線で働く人や、業界をよく知る専門家たち。今回は、3年目を迎えるキャリアガイダンスに突撃取材してきました。

■21教室で28講座を開講

キャリアガイダンスは、生徒が進学や就職へのイメージを膨らませ、さらに12月に控えた文系・理系選択の参考にすることを目的としています。講座は5・6校時目の2コマを使い、それぞれ45分間、同じ内容の講義を行います。生徒は講座を2つ選び、好きな講座の会場を渡り歩くシステムです。
当日は2年生が日大の学部見学で不在のため、2学年分の教室やホールを利用して、28講座が開かれました。
 
【28講座】

「ファッション」の講座

■男子が大集合「スポーツ・健康」

生徒は出席する講座を事前に学校へ報告しています。一番申込みの多かった講座は「スポーツ・健康」。出席者は2コマ合計で100人を超えました。運動部の活動が盛んな日大明誠の特徴がここにも表れています。

会場の多目的ホールを埋め尽くす男子生徒。女子の出席者は0人。

講師を務めるのは体育大学の職員。最初に取り上げたテーマは“プロスポーツ選手になるには”です。華のある職業であっても活躍できる期間が短いことや、実業団なら選手生命が終わっても社員として働けることなど、講師は現実的なアドバイスをします。ほかにもスポーツトレーナー・体育教師・インストラクターなど、スポーツに関わる職業を取り上げ、それぞれの給料や必要な資格の有無、就職倍率などを分かりやすく説明しました。

生徒のようすをうかがうと…

みな真剣な表情！ 講師の話に聞き入っていました。

■人気が衰えない「公務員」

「公務員」の講座。

「スポーツ・健康」に次いで参加人数の多かった講座は、「公務員」。男女を問わず、例年人気の講座です。教室では、公務員の就職に力を入れている専門学校の職員が講師を務めていました。
講座はプロジェクターが使われたり、資料が配布されたりと、さまざまな形式で行われます。

資料が配布された「放送・音楽・芸能」の講座

「理容・美容」の講座。講師の言葉をノートに書き込みます。

■今、必要な情報を

医療に関連するものだけで「医療」「看護」「薬」「福祉」「医療ビジネス」に、美術・芸術系でも「デザイン美術」「アニメ・マンガ」「放送・音楽・芸能」に分かれるため、生徒は希望する職種についてより深い知識を身につけることができます。

薬学部出身者の活躍分野について説明する「薬」の講座。

「デザイン美術」の講座では、専門学校を選ぶときのキーワードを挙げ、これからの時代に必要な技術を教えてくれる学校かどうか見極めるポイントを教えていました。そして、自動販売機や未就学児の教育ツールなど、日常生活にタッチパネルが浸透している現状に触れ、「ポスターなどの紙の仕事は経験豊富なおじさんデザイナーには敵わないから、君たち若者はアプリなどの仕事を取っていこう」と、デザインの現場で起きていることを交えながら生徒へアドバイスしていました。
 
どの講座を回っても、生徒は真面目に講師の話に耳を傾けていました。
1コマ目の講座を終えた生徒に感想を聞くと、「公務員試験のことを詳しく教えてもらい、興味が湧いた」「ほかにも受けたい講座があって2つに絞ることが難しかった」「仕事について、分からないことを詳しく聞けた」「自分がやりたいことが、より明確になった」と答えてくれました。

キャリアガイダンスは、生徒にとって実りある時間になっていたようです。

【あわせて見たい！】
エデュログアルバム「キャリアガイダンス」はこちら≫

★日本大学明誠高等学校

●第2回 入試説明会
11月11日(土) 13:30～

●ファイナル オープンスクール
11月25日(土) 9:30～

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